長野県伊那市のホームページ制作・ともしびデザイン

# COLUMN

STUDIOでホームページを作る際の注意点

2024.11.6

こんにちは。代表の金子です。

みなさんはホームページ作成ツール「STUDIO」をご存知でしょうか?

ノーコードツール「STUDIO」は、プログラミングの知識がなくてもウェブサイトを構築できる便利なツールです。
ドラッグ&ドロップの操作やビジュアルエディタを使い、HTMLやCSSを知らなくても視覚的にウェブサイトを簡単に作成できる点が特徴で、ホームページを作ることが可能です。

簡単に作れるという点では、良くできた素晴らしいツールだと思いますが、内容によっては出来ないことやデメリットもあります。制作者目線とクライアント目線で注意点をお伝えします。

ドロップアンドドロップで直感的に制作できる

Studioはビジュアルエディターを提供しており、コードを書くことなくドラッグ&ドロップで簡単にデザインを作成できます。これにより、デザイナーや非プログラマーもプロフェッショナルなWebサイトを構築できます。HTMLやCSSを手作業で記述することなく、UIを細かくカスタマイズできるため、Web開発の技術的な知識がない人にも敷居が低いです。

制作費用が安価になることもある

従来のWebサイト開発に比べて制作時間を大幅に抑えることができます。
それにより工数が少なく費用も抑えることが可能です。

社内で修正することも可能

Studioは直感的なインターフェースを備えているため、開発スキルがなくても簡単にWebサイトのテキストや画像の修正ができます。ただし、多少の知識とデザインスキルは必要かと思います。
これにより、クライアント自身がコンテンツの更新を行うことができ、制作会社や担当者への依頼が減少し、運用コストや時間を節約できます。

サーバーを用意する必要がない

ホスティングサービスも提供しているため、ユーザーが別途サーバーを用意する必要がありません。
Webサイトの公開や運用において、技術的なサーバーの設定やメンテナンス作業が不要で、複雑なインフラ管理を気にせずに済むことは大きな利点です。
独自ドメインメールを利用する場合は別途外部サーバーを契約する必要があります。

無料での利用も可能

無料プランを提供しているため、初めてのユーザーや小規模なプロジェクトでテスト的に利用する場合でも費用をかけずに始めることができます。機能制限や独自ドメインが使えないなどの制限がございます。

ページネーションができない

ページネーション(Pagination)とは、大量の情報やコンテンツを複数のページに分割して表示する方法です。

たとえば、ウェブサイトやアプリケーションで記事一覧や商品リストなどがある場合、全ての情報を一つのページに表示すると読み込みが遅くなったり、ユーザーがスクロールし続けなければならなくなったりします。
情報をページごとに分けて表示し、ページ番号をクリックして別のページへ移動することができます。これにより、ページの読み込み速度が改善され、ユーザーにとってもコンテンツの閲覧がしやすくなります。

Studioはこの機能がなく、一覧の下に「もっと読む」ボタンを押して次の記事一覧を表示させます。ブログ記事を見た後、ブラウザの戻るを押すとブログ一覧の一番初めのページに戻ってしまいますのでユーザビリティが悪くなってしまします。

お知らせや実績などがないホームページであれば問題ないかと思いますが、過去の実績や記事を積極的に見てもらいたいサイトにはデメリットになります。

参考までにStudioの制作事例一覧を見ていただければ、わかるかと思います。
https://showcase.studio.design/ja/all

大きい画像だと画質が悪くなる

Studioの公式ヘルプでも書いてありますが、アップロードされた画像はシステムが自動的に圧縮します。この処理の結果、大きな画像をアップロードすると、画質が粗くなることがあります。
画質を維持したまま画像を掲載したい場合は、外部のストレージサービスを準備してリンクさせる必要があります。ストレージサービスが有料になれば、別途費用が発生することもありますし、何らかの理由で終了すれば別のストレージサービスに移動しないといけません。

動画のアップロードが出来ない

背景などに使用する動画ファイルを直接アップロードすることはできません。
youtubeを埋め込んで使うことは可能ですが制約がありますし、ブラウザによっては「botではないことを確認してください」と出てしまうことがありますので、動画背景としては使いづらいです。

1契約で1サイトしか運用出来ない

通常のホームページ運用では、1つのサーバーを契約すれば、複数のサイトを運用することができます。
Studioは1ドメインに対しての契約ですので、別サイトを作りたい場合は倍の料金を支払わなければいけません。

スマホやタブレットから編集できない

ブログやお知らせなどの編集操作は、iPadやスマホなどからは編集できません。PCのGoogle Chromeブラウザでのみ可能です。よってパソコンを持っていないと更新することができません。

wordpressはスマホから編集可能なので、スキマ時間にブログやお知らせを投稿する事も出来ちゃいます!


小規模事業者の中には、パソコンを所有していない方もいらっしゃいますので注意が必要です。

利用料金が高い

Studioの料金プランで独自ドメインで通常のwebサイトを運営する場合はCMSプラン月額2,480円(執筆時現在)です。

2024年12月1日〜新料金となり、プランが増えますのでこれまでCMSプランを使用していた方は月額3,980円となる方が多いかと思います。CMSモデルの数が少なければ1,190円となる可能性もあります。

Studioの料金はこちら
https://studio.design/ja/pricing

Studio
Bissinesプラン
ロリポップ
ハイスピードプラン
月額料金¥3,980¥550
独自ドメイン1つまで無制限
CMSモデル数10無制限
CMSアイテム数1000無制限
独自ドメインメール使用できない利用可能
*CMSモデル・アイテムはStudio独自の概念ですので、レンタルサーバーの場合はその概念に近いものとして無制限としています。

年間にするとStudioが47,760円でロリポップが6,600円差額が41,160円になります。
小規模事業者には大きい経費かと思います。

Studioは制作者側に大きなメリットがあると思いますが、お客様にとってのメリットは少ないと感じています。しかし、条件が合えばメリットがある場合がありますので、状況に応じて選択するのが良いかと思います。

今後のStudioは出来ることがどんどん増えていくと思います。
Studioの成長が楽しみです!

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